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アイカツオンパレード! 第20話 「輝け☆ご当地アイドル」 感想

アイカツオンパレード! 第20話 「輝け☆ご当地アイドル」 感想

世界の中心はご当地アイドルフェスティバル!だよね~!

懐かしの面々も続々と集結!個性豊かなご当地アイドル大集合!

服部観光がこの度ご案内する企画は楽しい楽しいご当地アイドルフェス!アイカツにおけるご当地アイドル、ろこどる要素に焦点が当たったのは、服部ユウが交換留学アイドルとして各地を転々とするようになったのが全ての始まり。それ故にユウが各世界の各地からアイドルを導き、引き合わせる役目を担っているのも自然に収まるし運命的なものを感じてしまう。

各シリーズ本編で主役・準主役に準ずるご当地アイドル組としては代表格とも言えるののリサ、あまふわなでしこの二組と、双葉アリアとアリス・キャロルの二人は、当然話の軸となる存在として組み込まれていたが、そこだけに留まらず、各シリーズにおいて期間限定のゲスト的な立ち位置で留まっていたアイドル達にも、スポットライトがしっかり当てられているのが嬉しい

桃井こころ、なにコレ、波照間みなみは、台詞付きで登場し舞台の裏表を問わずイベント進行に纏わる中心的な役割を担っていたし、花輪やよいやダブルハイビスカスも台詞こそなかったけど、ご当地アイドルが集うこの場にしっかり登場していて安心する。波照間みなみも黒沢凛が関わらないところで他のアイドルと交流しており、本編登場時とはまた異なる一面が見られて新鮮であった。

また、ご当地アイドル回ではあっても話の牽引役は主人公組の誰かになりそうなところだが、今回は基本らきもあいねも裏方に徹していて表舞台に上がることはなく、話の進行役も中心的な役割もご当地アイドル組が担っており、まさにご当地アイドル組を輝かせる為のエピソードだったんじゃないかなと思える。そういう意味でも印象深い内容でした。

ご当地アイドルという全体から見ると少しニッチな部分。でも、彼女たちも作品世界を構築する上で絶対に欠かすことは出来ない存在だし、そういう部分をしっかりと掬い上げメインとして丁寧に取り上げてくれるから安心するし大好きになる。日頃は地域ごとに独自に活躍して直接的には繋がっていないこともある彼女たちも、そうではなくしっかりと繋がっている。

そう考えるとご当地アイドル回ってオンパレの神髄に迫る内容を含んでいたと言えるかもしれない。ご当地とは言え各シリーズ全部だと結構な人数がいるので、限られた尺の中で全員を登場させることは難しかったと思うが、それでもご当地アイドル組に可能な限りの出番を与えつつ、話の中心的存在として描いてくれたことに最大級の感謝を。こういう話も見たかったのでまた一つ夢が叶ったよ!

あまふわなでしこ、双葉アリア、ののリサのご当地ライブ!

今回のステージ構成は納得の人選と選曲と言いますか。ご当地アイドル組の中でも主役級に引けを取らない面々というか物語本編にガッツリ絡んでいた歴戦のアイドル達でもあるので。あまふわなでしこの「恋するみたいなキャラメリゼ」も、双葉アリアの「森のひかりのピルエット」も、ののリサの「lucky train!」も、それぞれの世界観を独自に体現しているステージで好きなものばかりなので、オンパレで再び見られて嬉しい!

主役は遅れてやってくる。真打ちとして最後に登場したののリサの二人は、特に存在感抜群でありました。ジャガイモをマイクに持ち替えて。田舎から出てきた素朴な二人が醸し出す最上級の妖艶な雰囲気。ドーリーデビルの扇情的なコーデも相まって、今でもそのギャップにやられてしまうのです。やっぱりののリサは強かったよ。

ご当地アイドル組の本編終了後の今の姿

本編の「その後」の姿を見られるのもオンパレの醍醐味ということで今回はご当地アイドル組である皆の今の姿を見られたことも有り難い。例えば同じヴィーナスアーク組だけど時期的に入れ替わりで乗船してたアリアとアリスの絡みを見られたのも良かったし、服部観光の主として崖登りをさせずに目的地に安全に連れて行く矜持を見せるユウも面白かったし、ここねに弄られつつ可愛さを発揮できるようになったみやびの姿などは感慨深いものがある。

思えばユウとの交換留学であかり達と接触し、シリーズ初のローカルアイドル枠として登場したのも藤原みやびであった。スカウトでこの世界に入り初めからアイドル道に邁進していたわけではない存在。どちらかというと当初デザイナー志望に依っていて、アイドル道一本ではなかった姫石らきと通じるところもある。誰かの背中を押せるアイドルの凄さを知ったみやびが、自身の経験から「ピンチをチャンスに変える」という教えを、今らきに伝えてくれるシーンは、それ故に印象深いシーンでした。

他にもののリサの二人は相変わらずの密着具合で他の誰も入り込めないくらい終始イチャイチャしていたし!あとは筐体に登場しつつアニメ本編に登場とはならなかった徳島代表の「荒灘はづき」の名前を確認出来たこと等々。本当にご当地アイドル枠の魅力や強みを存分に活かしつつ、ファンサービス要素に溢れていた回でもあったと思います。はづきちゃんとか名前だけでも出るとは思わなかったもの。

今週のらきちゃん

今回はご当地アイドルフェスのお手伝いとして主に裏方として携わり、四方八方を駆け巡ることになった我らがらきちゃん。上でも触れた藤原みやび回の内容にも通じることだけど、ろこどるの強みと言うか特徴の一つにファンとの距離が通常よりも遥かに近く、その喜びや応援の気持ちがダイレクトに強く伝わってくることが挙げられると思うのです。

今回のイベントを通じてご当地アイドルの皆がファンとどのように向き合っているのか。その姿勢を直で見て自分主導で何かをやってみたいと思えたことが、らきにとっての一番の収穫でもあり次へのステップに繋がる要因でもあったと思います。全ての要素は繋がっている。ご当地アイドル達から伝えられたメッセージは、らきをいかなるステージへ導いてくれるのか楽しみである。