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アイカツオンパレード! 第9話 「乗っちゃお!ビッグウェーブ」 感想

アイカツオンパレード! 第9話 「乗っちゃお!ビッグウェーブ」 感想

ネオ・ヴィーナスアーク勢とダブルエム堂々の凱旋!

頂点に君臨するアイドルの輝き!芽生え始めるらきの新たな目標!

久しぶりのVA勢の凱旋。再会を果たした神崎美月と夏樹みくる、WMとの交流とテンション上がりっぱなしの今回でしたが、特に無印とスターズを代表する最強格である神崎美月とエルザ・フォルテ。月と太陽の奇跡の共演はスターズ放送時から見てみたいと思っていただけに感動もひとしお。スターズコラボ回では惜しくも出番のなかったVA勢が、他シリーズのキャラとコラボする姿も感慨深い。

かようにシリーズ間を超えるキャラの交流は今作最大の見所であるが、オンパレードの魅力は各キャラの本編終了後の姿を見られるところにもあると改めて感じられて嬉しい。いちごの独特のボディーランゲージと英会話のノリは、VAが舞台だからより映えるし後のラッキーストロベリーの結成にも繋がっていて上手い。美月の登場シーンやみくるの決め台詞にしても、往年の名シーンが頭をよぎり満たされる。

その中でも今回はらきに対するエルザの立ち居振る舞いが特に印象的であり、本編終了後の彼女だから見せられる気遣いや慈愛の精神が随所に見受けられた。その上でそれでもなお失われることのない厳しさや毅然とした姿はとても眩しく見応え抜群でありました。

スターズ本編でアリス・キャロルを追放した時と違って、らきにアイドルとして本当に光る物や伸び代を感じ、磨けば光ると感じたからこそ、あえて厳しく当たり下船命令を下したのだと思います。故に今回のエルザの姿は、あの時とは似て非なるものであり、本編のその後の姿を見られるオンパレードならではの見せ方と思いました。

また、「自分で作ったプレミアムドレスを着る」という当初のらきの夢に加え、今回はその先にある新たな目標を得る回であったとも思います。エルザの厳しい指摘によりいちご、美月、みくるとの歴然たる差を思い知らされつつ、「先輩たちのような憧れのアイドルに近づきたい」という新たな意識も芽生え始めていた。それこそがデザイナーとは別のアイドルとしての姫石らきの顔。その意思の表れである。

どちらかというとアイドルとして頂点を目指すよりもデザイナーとしてドレス最優先であったのが、これまでの姫石らきのアイカツ。そこから更に意識変化を与えるにあたり、神崎美月や夏樹みくる、エルザ・フォルテとVAの面々との交流。そして世界各地から才ある者が集まりしのぎを削り合うヴィーナスアークという舞台は、まさにうってつけのものであったと思える。

以前の如月ツバサの役回りと同じく、主人公らきを支える優しい先輩と厳しく導く先輩。アメとムチの配分と言うか役割分担と、それを行う舞台選定も非常に良く考えられていて絶妙な加減だなと感心させられました。

Bon Bon Voyage!に笑顔のSuncatcher、ラッキーストロベリーも初お披露目!

リアルの季節は冬に向かっているけど真夏の楽曲攻め!うむ、それもまた良し。Bon Bon Voyage!の4人バージョンは、5thフェスや感謝祭の補正もあって物凄く効くし、WMのステージは本当に久しぶりなのに当然のように複数回アピールを決めてて強い。

らきといちごの即席コラボユニット・ラッキーストロベリーは、「噛むとギョウザ!」を絡めて、気圧されていてらきちゃんをいちごちゃんが隣で支えてくれるように映って頼もしい。アコガレカスタマイズ☆を二人で歌っているのも良いな…。エンジェリーベアもしっかりと存在感をアピールしてくるのが味わい深し。

個性派揃いなアイカツスターズを彩る面々も続々と登場!

アイカツスターズというかヴィーナスアークを代表する名物的な要素というか。レイ、きらら、アリアは言うに及ばず。じいやに筋肉質の船員、キャロライン、アリス・キャロル。そして我らの有莉ちゃん先輩とユーリちゃん!と主だった面々は台詞の有無は置いておくとしても、どこかしらに映り込んでいて嬉しくなる。我らが桜庭ローラやリリエンヌの登場が待ち遠しいよね…(小声

無限の可能性と広がり続ける世界!三つの世界が今一つに!?

各世界を超えて行われるさあやお姉ちゃんの実験は、準備段階を終え本格始動と相成った。どちらかのアイドルがもう一方のアイドルがいる世界を訪れていた今までの形式とは異なり、全てのアイカツアイドルが一つの世界に混在するとなれば、その自由度やカオス度は今までの比では済まない。まさに、ありとあらゆる可能性や組み合わせが無限に生まれ得る。そんな恐るべき世界が誕生した。

既に時空を超越してる事態なだけに、こうなるともう海外に行ってる組でも今や比較的身近な存在であり、本編終了時点で海外に行った桜庭ローラ等を筆頭に、まだオンパレードに未出演の歴代アイドルが、何時何処で出てきてもおかしくない状況が出来上がってしまったわけだ。今回のみくるや、以前のあかりとミライのように、らき達が預かり知らぬところで交友関係を結び、広げていくアイドルたちも無数に生まれてくるだろう

次がどうなるか全く分からない。一寸先は闇みたいなね。らき達が今まで放り込まれて感じていた状況に、我々視聴者も近づけられてしまったと言えるかもしれない。

今週のらきちゃん

説明もないままよく分からない世界を巡らされている現状。加えて基本的に出会う人すべてが先輩アイドルやトップデザイナーであり、何だかんだ気を遣ったり敬語を用いて常に緊張が付いて回っていた中で、実姉であるさあやお姉ちゃんと再会できたのは、らきちゃん的にも大きかったのではないかと思う。前向きラッキー姿勢で薄れてるけど、お姉ちゃんとの対面で一時とは言え人心地つけたんじゃないかな。お姉ちゃんに対するらきちゃんの接し方は、それだけに結構新鮮に映る。

そんな中でエルザのオーラに充てられ気圧されたり気後れする場面もありましたが、ピュアパレットやいちごちゃんの支えもあり、挑み続ける姿勢を崩さず貫いたところは見事。エルザに認められたトップアイドル三人を見て感じた差や悔しさ。それこそがらきちゃんを更に成長させてくれる財産になると思わせてくれる。

先輩たちみたいな憧れのアイドルに近づく。それこそが歴代アイカツ主人公全員に共通する駆け上がっていく為に必要不可欠な原動力に通じるものなのです。最強格との出会いを通じてらきが得た新たな知見。なりたいと思う気持ち。アイカツシリーズが紡いでいる憧れのSHINING LINE*はこうやって繋がっていくのだなぁ。

そして、そんならきが新たな目標を得たのに呼応するように整えられた三つの世界が融合し一つのオンパレ世界として成立し始めた。物理的に一つに繋がり始めた新世界で、らきは新たに誰と出会いどんな刺激を受けていくことになるか。此処からは本当に未知の領域!先がどうなるか本当にわからない。だからこそ楽しいアイカツオンパレードと、らきちゃんのアイカツがますます楽しみだ!